奈良にも日本庭園がありました。
日本の三大庭園と言えば、茨城県の偕楽園(かいらくえん)、石川県の兼六園(けんろくえん)、岡山県の後楽園(こうらくえん)が有名ですが、奈良にも素晴らしい庭園がありました。
奈良市をよく訪れますが初めて知りました。東大寺や春日大社から少し離れていて、ならまちの東の端なので知らなかったらなかなか行くことはありません。でも、国の指定名勝だそうです。
大乗院は1087年に創建された興福寺の門跡寺院です。庭園は、室町時代に当時の院主である尋尊(1430-1508)が、古くからあった東大池を利用して、その周辺に小池や橋、亭などを設け、舟遊びなどをおこなったと伝えられています。また作庭には、足利将軍家に仕えた善阿弥が関わったことが知られています。【旧大乗院庭園パンフレットより】
庭園には、寝殿造り様式、浄土式庭園、枯山水、茶室露地と4種類あるそうですが、現存する寝殿造り様式で完全な形が残っているところは無いそうです。この大乗院は池の部分とその周辺が残っているものだそうですが、昔の貴族のお家ってどれだけの広さだったの?って考えてしまいます。
こちらの庭園は、奈良ホテルの横にあるので奈良ホテルの敷地と思うかもしれませんが今は違うそうです。奈良ホテルを利用すれば無料で拝観できるそうです。ただ、庭園内は写生や飲食が禁止されているのであまり長居はできなさそうですが・・・
でも、奈良公園のように人が大勢いないのでゆっくりと池の周りを一周ぐるりと周って、外の道路の音もあまり響くことなく、綺麗な庭園を眺められるのはなかなか良い時間でした。こちらの庭園は、なら燈花会でも1日だけのようですがライトアップされるようです。また、中秋の名月の時に観月会もあるようで、その時にまた行ってみたいな。