奈良・阿弥陀寺

神社仏閣(歴史的なところ)にお参り

奈良にはまだまだ知らないお寺がたくさんあります。って、大阪にもたくさんお寺がありますが、なかなか中を見せていただく機会が無いものです。神社と違い、拝観料がいるところ以外のお寺は勝手に入ってもいいものなのかとまず考えてしまいます。

奈良市では「奈良ひとまち大学」という団体があって、奈良市内の施設や団体、お店や今回のようにお寺や神社なども話しをしていただける人に、一般の人たちが話しを聞ける機会を作ってくださっています。私は奈良市民では無いですが発足した最初の頃から参加させてもらっています。

過去に、春日大社でお話しを聞いたり、東向商店街の中にあるキリスト教の幼稚園に入らせてもらったり、イタリアンのカフェやグルテンフリーのピザやさんなどなど、いろんなところでお話しを聞いたり珍しい体験をさせてもらいました。ただ、定員があり希望者が多ければ抽選形式なので必ず参加できるわけではありません。

今回は、阿弥陀寺へ。元興寺とゆかりのあるお寺です。そこで森住職からお話しを聞かせてもらい、境内を見せていただきました。現代の仏教を取り巻く状況、これからの未来などなど、仏教の事だけでなく幅広く活動しておられます。

その中のひとつに、「H1法話グランプリ」というものも実行委員として活躍されているそうです。
お寺に行ったらお坊さんの説法を聞くのが好きなのですが、この「H1法話グランプリ」というのは、宗派を超えていろんなお坊さんが説法を聞かせてくれるグランプリだそうで、去年奈良で開催されたそうです。知っていれば私も行きたかった~。また、近いうちに開催されるかもとのことでした。奈良の情報、要チェックです!

お話しも素晴らしかったのですが、仏像や版木など貴重な物もまじかで見て写真も撮らせてくださり、じ~くりと観察できました。なかでも、悲田院(ひでいん)の御堂にある観音様は、左手は西方浄土の阿弥陀様、右手は東方浄土の薬師如来様となっている「三躯一佛観音(さんくいちぶつ)」で珍しいんだそうです。

悲田院というのは、奈良時代に光明皇后が貧しい人などを救う福祉施設として建てられたそうですが、南都土一揆で悲田院が焼けてしまったときに観音様は別の場所に移されたと。のちに阿弥陀寺の専阿古上人が境内に新しく悲田院の御堂を立てて観音様も金色に修復されて祀られているそうです。

阿弥陀寺のお堂も古い建物だそうで、昔ながらの工法で梁なども釘を用いず作られているそうです。奈良だけではないですが、古くからある建物をどうやって保存していくかもこれからの大切な課題ですね。

          悲田院の観音様です↑

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